色んな人が通りを歩く、ここがぼくらの暮らす街。
「こんなまち、行きたい!」 それは、どんな街かというとね。
角にあるのは、きれいな花が店の外まで咲き乱れるお花屋さん。そこで働いているのは……大きなライオン。小さい頃から花が大好きなんですって。確かにフフフと笑うその姿は、まるで大きな花のよう。なんて素敵!
せわしない駅前の通り、向こうから駆けてくるのは、ウマの郵便屋さん! 速いはずです。
クリーニング屋さんでは、水の中が大好きな……。保育園で子どもたちに囲まれている保育士さんは、意外な……。本屋さんにも、お菓子やさんにも、帽子屋さんにも!! にぎやかに暮らす街の人たちに溶け込んで、彼らはなんて生き生きと働くのでしょう。
ページを開けば、あっという間に心をギュっと掴まれてしまうこの絵本。何というか、そこにはワクワクする最高の憧れの景色が広がっているのです。色彩も表情も魅力的、今にも動き出しそう。それもそのはず、作者はアニメーション作家として、イラストレーターとして、大活躍されている大桃洋祐さん。絵本デビュー作品なのだそう。
さて、一晩たって朝が来て、今日は日曜日。木洩れ日ががきらきら輝く公園では動物たちも……? 子ども達はもちろん、パパやママだって読めばうっとり、思わずつぶやいちゃいますよね。
「こんなまち、行きたいなあ」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
いってみたいなこんな街
人と動物が一緒に暮らす街。様々なお店で、様々な動物が、様々な仕事をしているよ。ライオンの花屋、リスのお菓子屋、ゾウの本屋。どの動物も、生き生きしていて楽しそう。さあ、キミは、この街でなにをする?
【編集担当からのおすすめ情報】 多数の受賞歴を誇る人気アニメーション作家/イラストレーターが、ついに絵本デビューです。 海外作品を思わせる特徴的なイラストと、思わず「いいなあ、こんな街」と感じてしまうほっこりとしたストーリー。好きな仕事をして、休みの日にはゆっくり休む。全体を包み込む暖かな雰囲気、世界観をぜひ体感してください!
動物たちが町にとけこんでいる様子が描かれています。「なんて素敵な町だろう、行ってみたい」と思いました。やわらかい色合いで描かれたかわいい絵も素敵です。のんびりしたラストもいいなあ。平和で、ほっこりとした優しい気持ちになるような絵本でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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