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うしとざん

うしとざん

  • 絵本
作: 高畠 那生
出版社: 小学館 小学館の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,540

  • ハッピー・リユース・プログラム対象作品

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作品情報

発行日: 2020年12月15日
ISBN: 9784097250852

出版社のおすすめ年齢:低学年〜
32ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

こんなひとことから、幕をあけるこの一冊。
「きょうは これから、うしに のぼります」
……うん、何言ってんの!?

「はんぶん ねているような うしが、のぼりやすいんですよ」
読者のとまどいをよそに、話は進みます。
「なぜのぼるのかって? そんなこと きいちゃあ いけません」
なるほど、それを言われちゃ、聞けません。

牛の毛をつかんで足をよじ登り、やっとこ着いた牛の上。
牛をのぼるというだけでもおかしいのに、そのひろい背中の上には、予想をさらに裏切る、奇妙な世界が広がっていたのです──。

牛をのぼるヒョウ。
牛の上の、牛の群れ。
背中に店を構えるめし屋。
ページをめくるごとに目に飛び込んでくる、シュールでヘンテコなツッコミどころ!
次のページも気になるし、読んだページも気になりつづける……。

またこの牛が、「ムカかわいい」というか、「イラかわいい」というか、愛嬌があるのに、なんとなくこちらを小バカにしているような絶妙な目つきで、いつまでもまぶたの裏にチラつく顔をしているのです。

なんやかんや、ようやくこの世界観にもなじみはじめた、というところで、旅は終盤。
しかし、牛から下山した最後のページに待ち受けるのは、読者の"慣れ"をもこっぱみじんに打ちくだく、衝撃的なオチ!
これをツッコミいれずにスルーできるのは、鉄のように動じない心の持ち主だけです。

教訓? 意味? メッセージ? 楽しければ、それでいいじゃない!
読めば読むほどおかしみあふれる、牛をめぐる登山旅!

(堀井拓馬  小説家)

出版社からの紹介

なんか気になる、へんてこりんな絵本

「今日はこれからうしに登ります。どのうしにしようかな?」
男は無事「うしとざん」ができるでしょうか。
つかんで ぎゅ! つかんで ぎゅ! 短い前あしの毛をつかんで登ります。
ようやくたどり着いたうしの背中には、なにが待っているのでしょう。。
うしに登って下りてくる、著者の魅力が詰まったへんてこりんな脱力ストーリー。何度も読むうちに、なんか気になって手放せない、そんな絵本の登場です。

【編集担当からのおすすめ情報】
何回読んでもニヤニヤしてしまう絵本が出来ました。
予備知識はなんにもいりません。さあみなさん、高畠那生の世界へようこそ。

ベストレビュー

ありえないけれど、楽しい

「うしとざん」とは、どうやら 牛を登ることのようです。山を登るのが「登山」。では、牛を登るのはホントは「登牛」? でも、山のような牛を登るので「うしとざん」ということなのでしょう。

牛が大きいのか、人が小さいのか、よくわかりませんが、とにかく、牛を登るのは大変なんです。よいしょよいしょとよじ登り、牛の背では自転車を借りて移動します!そんな とんでもない、ありえない設定ですが、牛を降りるころには、すっかりその世界に入り込んで楽しんでいた私でした。

さて、これから「うしとざん」する人は、最終ページをよく見て、注意点を学習してから決行してくださいね!ナンセンスな楽しい絵本です。

(なみ@えほんさん 60代・その他の方 )

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