はじめてのぼうけん。 ことくんは、はしって、はしって……?
お父さんの畑から森のむこうへ。 男の子のちいさな冒険を描きます。 父と子のよびかわす声が胸にひびく、 心あたたまる絵本。
おやつを食べたあと、 ことくんが、 お父さんの畑でお手伝いをしていると、 森のむこうにけむりがのぼるのが見えました。
「とーちゃん、あの けむりを みにいって いいかな」 「いいよ。でも、くらくなる まえに もどっておいで」 「うん、わかった」
ことくんは、はしって、はしって、 森にとうちゃく。 ところが、けむりは見えなくなってしまって…?
表紙のグラデーションになった紫色にひかれ、手に取りました。
春の夕暮れ。お父さんの畑仕事を手伝っていたこと君は、遠くの森の向こうに、白い煙が一筋上るのを見つけます。こと君は、田んぼの畦道を足って、煙の元を確かめに行きます。
とてもシンプルなお話ですが、夕暮れの美しい風景が広がって、見ていてとても気持ちが良いです。
大人にもおすすめの絵本です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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