パラリンピックを生んだ医師・グットマンの生涯を、豊富なイラストや写真と共に綴る感動の伝記。ナチスの迫害をうけイギリスに亡命したグットマンは、それまであきらめられていた脊髄損傷の患者の治療を実現させます。さらに治療にスポーツを取りいれ、患者は情熱を取り戻していきました。―病院で始まった小さな競技会は、グットマンの努力と愛情で、社会に大きな影響を与えるパラリンピックという大会に成長したのでした。
私はこの本を読ませて頂いて、とても感動しました。これはパラリンピックの父であるルートヴィヒ・グットマンさんの人生について書かれていますが、何よりも信念と情熱を持つことの大切さを教えてくれるからです。パラリンピックの起源は1948年、医師ルートヴィヒ・グットマン博士の提唱によってロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会です。私はこの本を読みながら、ルートヴィヒ・グットマンさんの生き方は素晴らしいと思いました。我が国は今、コロナ禍の中で東京五輪・パラリンピックを開催しようとしています。この問題はIOCが中止を検討さえしようとしない姿勢だということです。このままでは東京大会は予定通り始まると思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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