小学生のガンちゃんは、家の建て増しで自分の部屋をもらえることになる。 そこは、代々「神さまの通り道」だから空けておくように、と言われてきた敷地だった。かくして、ガンちゃんのもとには、雲に乗った自称神さまスーさんが出没することになる。 一方、ガンちゃんは学校でおねがい係になって、クラスメイトの清水さんのおねがいを聞くことになる。クラスになじめない清水さんとのやりとりをなげだしそうになるガンちゃんだったが、スーさんは型破りなアドバイスをするのであった。
勝手気ままで、人の道に反したことをいうと歯を痛くするスーさん、おきらく小学生ガンちゃんのやりとりがおもしろいハートフルなお話です。
::::::::::::::::::::::: 「ちょっとやめてよ、ぼくの部屋で。」 「わしの部屋でもある。」 サーブをうちかえすように、そのおじいさんは、へいぜんといいかえしてきた。 こわがるべきなんだろうけど、そのまえに、カチンときた。 「なんかとても、失礼なんだけど。あなたは、なんなんですか?」 「ああ、わしは、神さまだけど。」 サラリという。(本文より) ::::::::::::::::::::::::
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