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国王が次々変わる激動のイングランドを舞台に、大魔法師マーリンの活躍と、英雄アーサー誕生までのいきさつを描くシリーズ第1弾。
アーサー王と円卓の騎士の物語。
映画、小説、ゲーム、ドラマなど、様々な形で描かれ、目にする物語を、再度、構成したシリーズ。
一巻は、アーサー王を見いだすことになる、大魔法師マーリンを軸に物語が進みます。
過剰な演出はなく、伝承や史実(?)が、淡々と綴られていて、あっという間に読めてしまいます。
かなりアッサリした読み心地ながら、気がつくとアーサー王の世界に入り込んでいました。
アーサー王の世界の物語の持つ力を、斉藤洋さんが凝縮して、精製して、本にされた、という印象です。
知っているようで知らなかったアーサー王の世界。
新しい世界に踏み込む楽しさを味わった、一冊でした。
二巻が楽しみです。
*文体は簡潔で読みやすいものの、内容は、かなり大人びている部分があります。子どもに勧める場合は、大人が読んでから判断するのが、よいかもしれません。 (こはこはくさん 40代・ママ 男の子9歳)
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