おもしろくて楽しいのに、思わず叫び声が出てしまいそうなほど刺激的な絵本がここにあります! 舞台はやまださんのおうちの屋根裏部屋。お人形やお土産品など、やまださんお気に入りの持ち物がわんさかおいてあります。 そして、ここにはみんながよく知っているあの生き物が住み着いているんです。 そう、ゴキブリです!
カサコソという名前のゴキブリは、やまださんとはかくれんぼをして一緒に遊ぶ仲です(と本人は思っている)。 スリッパ片手に探し回るやまださんから、逃げたり隠れたり。お絵描き道具やドールハウスにスッと上手に身を潜めます。 絵本を読みながら、やまださんと一緒になってカサコソを探してみますが、物であふれる屋根裏部屋で見つけ出すのはなかなか大変です。 ゾウの絵が描かれたビー玉やパンダ柄のパンツなど、なんだか気になるものばかりでつい見入ってしまいます。 それでも追いかけ続けて、とうとうケースの中に逃げ込むところを発見! そーっとフタを開けてみると……?
作者は絵本作家ユニットのザ・キャビンカンパニーさん。 ゴキブリ探しが楽しい今作には、この作品だけのユニークな「こわさ」が詰まっています。 勇気をふり絞って、ページをめくってみてくださいね。
(近野明日花 絵本ナビライター)
「やあ、ぼくはカサコソ。やねうらべやで みつけてね!」
絵本作家ユニット、ザ・キャビンカンパニーはじめての本格さがしえ絵本です。
家のあるじのやまださんと、いっしょにすんでいるあのかわいい(?)ムシGKのカサコソが「かくれんぼ」。 見ひらきいっぱいに描かれた屋根裏部屋のあちこちに、カサコソがかくれています。 部屋に置かれているのは、あやしくてかわいいお人形やぬいぐるみ、海をわたってやってきた色とりどりのおみやげ、ていねいに作りこまれたハンドメイドのドールハウスなど、思わず魅入ってしまうものばかり。ぜんぶで12の見ひらきで、やまださんはカサコソをさがします。
そうしてお話のさいご、 「あっ!」 やまださんを待っていたのは、GKとのかくれんぼならではの、驚愕の展開です。
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