どろんこって気持ちいいですよね。 茶色でやわらかくて……おひさまが当たるところはあったかくて……。 そんな土の感触をのびのび描いた、どろんこ絵本です。
「いいですね いいですね とっても とっても いいですね」 ゾウが足元のどろを、鼻と足先で触りながら入っていった……と思ったら。 「ずぶり ごろん ごろ ごろ ごろ」 どろに背中をすりつけ、嬉しそうなゾウさん。 そして……「どろんこおばけ〜」。
まあ、ゾウさんたら本当にどろだらけ。
そこへやってきた子どもたち。 「なりたいな なりたいな どろんこ おばけに なりたいな」 わぁ、子どもたちも負けていません。 「ずぶり ごろん ごろ ごろ ごろ ……どろんこおばけ〜」
そしてやってきたのは……本物のおばけ?
絵詞(えことば)作家、内田麟太郎さんによる、子どもとどろんこの“いのちの讃歌”。 「いいですね いいですね」とニヤニヤしちゃいます。 絵は石井聖岳さん。のびやかで素直な、土遊びの喜びがあふれています。 飛び跳ねて、ころがって、頭のてっぺんから足の先まで、あったかいどろんこに包まれます。
きれいさっぱり洗い流すまで、歌うように読み終えて、最後はやっぱり「いいですね」。 エンドレスで読みたくなる、どろんこバンザイの絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
大きな水たまりの前に、ゾウがやってきました。「ずぶり ごろん ごろごろごろ」。水たまりに転がって……泥だらけの「どろんこおばけ」に大変身! ぼくもわたしも泥まみれになって、どろんこおばけ〜! そこにやってきたおばけが変身したのは……!? 子どもたちが大好きなどろんこ遊び。身も心も解放して、思いっきり遊べるどろんこ遊びをイメージしながら、気持ちいい土や水の感触を一緒に楽しめる絵本です。
親としては「そんなに汚さないでー」と思いがちなのですが、小さな子供にとって、どろんこって魅力的なんですよね。
我が家の子供も幼児期は本当によくどろんこ遊びを楽しんでいました。
小学校高学年になった今でも泥だんご作りは好きです(笑)。
どろんこ遊びから学ぶこともあると思います! (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子11歳)
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