前作『ねこすけくんなんじにねたん?』に続く第2弾の「みんいく」絵本です。前作では、夜おそくまで遊んだり、スマホを見ているねこすけくんが、朝幼稚園に行っても元気がなく、遊びにも加わらず、仲良しのうさちゃんを心配させます。今回は、夜、ねこすけくんが眠っている間、頭のなかはどうなっているのかを見ていきます。ねこすけくんが眠っていても、頭の中では、ねこすけくんが元気でいるために働いているものがあります。しかも、ねこすけくんが眠らないと、その働きができないのです。頭の中のことは、複雑でむずかしいですが、、作者と画家が、子どもたちにもわかってもらいたいと工夫をこらしました。しっかり眠ることがとても大切だと子どもたちにつたわりますようにと願って作った絵本です。
寝ることの大切さを説いた絵本ですが、ちっとも説教臭くないのは何故でしょう?
「ねこすけくん」とひつじの「ネルくん」との関西弁の軽妙なやり取りは、声に出して読むと漫才さながらの面白さです。
それに、何と言っても、さういとうさんのかわいらしく、隅々まで描きこまれた絵の力が素晴らしい!!
睡眠の効用を、あたまのなかの「こひつじ」たちの働きに例えて、子どもたちにも視覚的に理解できるようにしているところが、お見事です!!
コロナ禍で免疫力アップが最重要課題の今こそ、寝る前にぜひ親子で読み聞かせたい絵本です!! (kimiegangiさん 60代・せんせい )
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