昔むかし、ひどく貧しい一家があり、父は、悪霊のすむ荒れ野で麦をそだてようとする。途中までは、うまくゆくのだが、とんだ悲劇が……。北アフリカの昔話。
装丁に目を奪われて借りました。
「北アフリカ サエル地方の昔話」だそう。
悪霊の顔がちょっとユーモラスなので、
ラストは救われるのかな・・・と期待してたら、
悪霊は容赦ない本物の「悪」だった!
非常に恐いお話。
でもこれ、「物欲に負けず、神や自然を恐れよ!」
・・・ってことなのかな。
それに、「繰り返し」を使いながら
無駄なく一気に読ませる展開の面白さ。
絵もものすごいです!(言葉で表現できない)
恐いけど詩のような文体(訳?)。
大人向けでしょうね。
でも高学年でなら読めるかも。 (ちうやかなさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子8歳)
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