私が最近気になっている小沢正の児童書です。
最近読んだ「あしたにいったねずみたち」の舞台となったアニマン市に住むこぶたとうさぎのお話です。
のんびりしたこぶたとせかせかしたうさぎは同居しています。初めせかせかしたうさぎは私で、のんびりしたこぶたは夫かななんて思っていたのですが、よく考えてみると私にものんびりしたところはあるので、一人の中にどっちの気持ちもあるのかな?なんて思いました。
自然体で無理せずに生きているこぶたに比べると、人間に近付きたいと大好きなにんじんを食べないで、トーストを食べています。
うさぎが自己卑下してしまう場面も出てきますが、今日よりも明日こそはよくなりたいと思ううさぎの気持ちっていきすぎるとよくないけれど、必要なのではないかなあと思います。
相互補完という言葉がありますが、こぶたとうさぎはお互いに足りないものを補いあえる良い関係なのだろうなと思います。
ラストのこぶたの行動に「こぶたってなんて優しい子なんだ」と感動してしまいました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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