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柊太の一家が住み始めたちょっと変わった家は、かつて有名なレストランだった場所。そこで飼われていた白ねこが突然現れ、柊太のからあげを奪って逃げていきます。世界一グルメなねこだとしゃべり始めるばけねこ。レストランで育ったから料理はなんでも知っていると言うのです。
コンビニのからあげを分けてくれた同級生の男の子に、山盛りのからあげをお返しすると約束した柊太。からあげを奪った張本人のばけねこに「もっとうまいからあげの作りかたを教えるから、自分で作れ」と言われ、友だちの助けも借りてからあげ作りに挑戦します。
作者はエッセイ「寿司屋のかみさん」シリーズが人気で、児童書でも椋鳩十児童文学賞を受賞している佐川芳枝さん。寿司屋の女将さんでもある作者による料理の描写は、リアリティがあってお腹が空いてきます。
挿絵を描くのは、アニメ『ラブライブ!』などで大活躍のクリエイターめばちさん。軽やかなタッチのイラストの中に、登場人物の笑ったり困ったり怒ったりするいろんな感情が込められていて、お話を盛り上げています。イラストがたっぷり添えられているので、普段あまり本を読まない子も読みやすいのではないでしょうか。
巻末には、自分で作れる「焼きからあげ」のレシピ付き。お話を読んだら、料理への興味も湧いてくるはずです。ぜひお話も料理も一緒に楽しんでくださいね。
(出合聡美 絵本ナビライター)
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まわりをよく見てごらん。きみにもきっと、ばけねこシェフがついている。 だから、だいじょうぶ。ひとりでお料理ができるようになるよ!
柊太がひっこししてきた家は、もとレストラン。すがたをあらわしたねこは、なんとおいしいもの好きで、柊太にだけ話しかけますが……!? コンビニのからあげをわけてくれた男の子をたすけるために、クラスメイトと力をあわせて、柊太がおいしい料理を作ります。 レシピがあるから、ふだん料理をしない子、台所でおてつだいをしない子でもわかりやすい! たのしくて、おいしいお話です! (小学校中級から)
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