
「敬天愛人」とは西郷隆盛の残した言葉の中でもとくに有名なもの。天というのはお天道様という時の天であり、天に恥じない生き方などと使う。愛人というのは人を愛することであり、大らかな慈愛に満ちた心という意味だ。 この本は子供向けの教育絵本「声に出して読みたい・こどもシリーズの第3巻として、『こども論語』『こどもギリシア哲学』に続き刊行された。西郷隆盛の遺訓は多くの本で教えられてきた。西郷は儒学に影響を受けながら日本的な肚のすわった人格者・生き方の典型として今でも敬われている。明治維新の立役者でありながら西南戦争で敗れた生涯は、近代日本への批判をも含めた、潔さや教訓に満ちている。彼の言葉を通して大らかな人間性を養おうと呼びかける絵本。 前回同様に動物イラストを楽しく使った紙面で(西郷どんは熊のキャラクター)、30の言葉を齋藤孝先生一流の現代的比喩を用いて子供にも分かりやすく教えている。
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