お駄賃、お年玉、おこづかい。とつぜん舞いこむその幸運! お菓子を買うか、本でも買うか、それともゲームに課金をするか……
だけどストップ、落ち着いて! 使えば消えるそのお金、よりよく使ってみませんか? 同じモノでも値段がちがう? だけど、安けりゃいいってわけじゃない。モノの値段って、どうやって決まる? 救急車や、信号機。跳び箱、黒板、人体模型! 身近なアレの意外なお値段!? 為替に利息、預金に融資? 銀行って、いったい何をしているところ?
モノはいろいろ、値段もいろいろ。支払い方も、多種多様。お金に関する身近な疑問に、マンガで答える「Oh! 金」シリーズ! 今回は、より生活に近いお金の働きについて学んでいきます。
ふだん買い物をしているお店が利益を出す構造や、銀行の基本的な働きなどについて知ることのできる本書ですが、「エシカル消費」をはじめとして、日々あたらしくなっていくお金に関する価値観や仕組みについての最新情報についても、しっかりともりこんであります。
ちなみに「エシカル消費」とは、お金を払ってその商品を選ぶことが、それをつくっている企業の理念や活動を後押しすることになる、という視点に立って、自分の払ったお金が地球や社会に対してどう働くことになるのかまでを考えた商品の選び方のこと。さいきんたびたび耳にする「SDGs」においても、大切な考え方として取り上げられています。うーむ、勉強になります……!
また本書の後半では、人が生きるのにかかるお金について紹介しながら、より身近な視点として、お小遣い帳のテンプレートとその使い方を解説、体験を交えてお金を使うときの考え方を学ぶことができるようになっています。
使い道を選び、商品やサービスを選び、払い方を選び、そしてお金の増やし方を選び──
お金に関する選択肢があふれる現代社会で、自分にとってより良いひとつを選ぶための、金融教育。その入門として、ぜひおすすめしたいシリーズです。
(堀井拓馬 小説家)
2巻は子どもたちにとって身近な「おこづかい」の話が登場します。 計画的におこづかいを使えたかどうか、ゲームを通して確認し、おこづかい帳で管理! 他にも値段の決まり方や、より良いお買いものを目指す「エシカル消費」、銀行の役割などを紹介。 キャッシュレス決済時のお金の流れや、生活費の計算などのより身近な生活とお金の関わりについてを取り上げます。
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