「ただいま」とおうちへ帰る時の、ほっとした心地。そんな温かな気持ちと、どうぶつたちのいろいろな「ただいま」をドラマチックに感じることができるしかけ絵本の登場です。
りんごのおうちに帰ってきたハリネズミのママと子どもたち。在宅のパパはちゃんとお風呂を準備して、子どもたちは早速お風呂に入っていますよ。舟のおうちに帰ってきた、おなかペコペコの子ペンギンたち。でも、何やら怪しげな魚のしっぽが見えてスリリング。その正体は?
しかけのページは横だけでなく、上下にも開くようになっており、バラエティ豊か。さらには、どうぶつたちのおうちも、竹や氷などでできていたり、舟だったりとユニークで、見ていて飽きません。しかけを開くと現れる、意外なおうちの構造もみどころです。描かれたおうちの様子から、それぞれのどうぶつたちの生活について、お子さんと想像しあうのもいいかもしれませんね。
家族のいる「ただいま」の光景の愛おしさを、絵本でたっぷりと体感してくださいね。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
ハリネズミのお母さんが子どもと帰ってきたら、お父さんがお風呂を沸かして待っていました。パンダの子が帰ってきたら、じいじとばあばが遊びに来ていました。ペンキンの子たちが帰ってきたら、お魚が山になっていました。ゆうやけむらに住む、ワニやウサギ、ネズミにシロクマ、鳥たちの、いろんなただいまを見て、片観音ページを開くと、それぞれのほっとするおかえりで迎えてくれる、楽しいめくるしかけ絵本!
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