「ころころころ」
小さな色玉たちが、ころころと転がっていきます。カラフルなかいだん道、でこぼこ道、さか道、あらしの道……どんな道でも、ころころとページの左から右へ転がっていきます。
「ころころころ」
いったいどこまで行くのでしょうね。ふわふわ雲みたいな道を転がっていったかと思うと、すべりだいではずみをつけて、着いたところは「終点」です。
美術家として活躍されながら、『もこ もこもこ』『がちゃがちゃ どんどん』など、人気の赤ちゃん絵本もたくさん生み出されてきた元永定正さん。不思議な吸引力で赤ちゃんたちの心をつかんでしまうのです。
この絵本に登場する小さな丸も、転がっているだけなのに、なんだかまるで生きているみたい。子どもたちは目で追いながら、耳で感じながら、指でたどりながら、その動きを存分に楽しみます。大人の方も、感じるままに、色々な声で「ころころころ」を表現してみれば、また世界が広がっていくのかもしれませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
さまざまな小さな色玉たちが、ころころころところがっていきます。子どもたちが自分の体でその動きを感じ、鮮やかな色の世界を楽しむ画期的幼児絵本です。
娘が0歳のときに色がきれいなのに惹かれて購入しました。
「ころころころ」ときれいないろだまがいろんな道を転がっていくのですが、
大人から見れば人生のように見えるかも。。。
そんなことは気にも留めず、娘はテンポのいい文章と、いろんな色の
きれいないろだまに釘付けです。
それまで「ころころころ」とテンポよくスイスイ転がっていたのに、
最後「しゅうてーん」で締められているところが、
何とも小気味いいです。
娘も特に最後の「しゅうてーん」がお気に入りの様子。
一応、始めからページをめくるのですが、やっぱり「しゅうてーん」が
早く聞きたいらしく、途中を飛ばして無理やり終点に行かされます。
単純に文章のおもしろさ、色彩のきれいさを楽しめるのはもちろんですが、
色や丸、「さかみち」「かいだんみち」などの地形なども覚えられるので、
いろんな楽しみ方ができる絵本だと思います。 (ちゅばこさん 30代・ママ 女の子1歳)
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