「きみがうちにくるまえ、どうしてひとりぼっちでいたの?」 新しく家族の一員となった少年には、聞きたい事がいっぱいです。 どんな家にすんでいたの? なんて呼ばれていたの? ともだちはいたの・・・? 子犬を愛する少年にとっては、知りたくなるのは当たり前ですね。 でも、この子犬は、ひとりぼっちで路上にいるところを施設に「保護」された犬なのです。 いじめられたの? それともまいごになっちゃったの? この絵本は、同じ生命あるものとして自然体で心を通わせている少年と子犬の姿を通して、 「相手の痛みを想像できる」事の大切さ・・・と言うものも教えてくれているような気がします。 そのやりとりは、理屈でなく、読むものの心をあたためてくれます。 「もし犬が飼いたくなったら、ぜひ、保護された犬たちのいる施設へいってください」 深く受け止めたい、作者からのメッセージです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
君がうちにくる前、君には友だちがいたの?その子はクッキーをわけてくれた?保護された子犬と少年の心あたたまる絵本。
この本を読んで、「犬はペットショップで買うものじゃない」と思いました。
できれば保健所へ行って保護してあげるべきですね。
犬を家族の一員として迎え、家族と同じように愛情をそそぐこと。
当たり前のことかもしれませんが、それが出来ない人が多いという現実があります。
絵本に登場する一匹のわんこと男の子。ホンワカして愛情溢れるこの物語は、その裏側にある「犬が処分される」という現実を浮き立たせます。
一匹でも多くのわんこに幸せが訪れますように。 (パンナパンナさん 30代・ママ 女の子2歳)
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