わたし詩衣。 同じ家に住む海斗くんに、ヒミツの片思い中。
小説家をめざしている親友の和花が、 海斗くんとわたしが色ちがいで持ってる イルカのマスコットを見て、小説を書いてるの。 でも、様子がおかしい――。 ワケを知りたいけど、 「親友だからって、なんでも話せるわけじゃない」 って言われちゃった……。
落ちこむわたしに手をさしのべてくれたのは、やっぱり海斗くんだった。
「おれはいつも詩衣の味方だ。」 「ひとりでおれにかくれて泣かないで。」
海斗くん、どうしてそんなにやさしいの? “かなわない恋”なのに、わたし、彼のこともっと好きになっちゃうよ!
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