ぼくの時計はどっち?『「はやく」と「ゆっくり」』【NEXTプラチナブック】
朝からパパとママはぼくに言う。
「はやく はやく」
起きた時、ごはんを食べる時、出かける時。夜寝る時も。ぼくは目が回るように忙しい。田舎のおじいちゃんとおばあちゃんはぼくに言う。
「ゆっくり ゆっくり」
出かける時、森を歩く時、食べる時。まるで時計のない家に住んでいるみたいだ。ある時、おじいちゃんとおばあちゃんが家にくると、ぼくは「はやく」と「ゆっくり」の間にはさまれちゃって、どうすればいいのかわからなくなり……!?
誰もが心の中に時計を持っている。それはパパやママ、おじいちゃんやおばあちゃんだって同じ。ぼくも自分のリズムを見つけられるかな。
台湾から届いたこの絵本。さまざまな時間の感覚を体験しながら少しずつ成長していく男の子の様子を、あたたかな目線で描き出します。「はやく」と「ゆっくり」って面白い。わかったつもりになっていた大人の心にも響く一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ぼくは毎日、目が回るように忙しい。パパとママはいつも「はやく」って言うんだ。でも、田舎のおじいちゃんたちは「ゆっくり」って言う。ぼくは一体、どうしたらいいの? 時間感覚を軸に子どもの自立を描くハートフルな絵本。
「はやく」がダメで「ゆっくり」がいいというお話かと思ったら、そうではなかったです。
パパママの「はやく」と、おじいちゃんおばあちゃんの「ゆっくり」にはさまれているというけど、実は「はやく」と「ゆっくり」だけじゃない。
自分もそうですが、今のおじいちゃんおばあちゃんも「はやく」って言う人は少なくなさそうに感じます。
最後におじいちゃんが話したことを、自分も言えるようになりたいです。 (よし99さん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳)
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