足の裏で感じる地球! 『はだしであるく』【NEXTプラチナブック】
あ、あ、カラスがスイカをつついてる。こらぁ! ガァッと鳴いて飛びたったカラスを追って、女の子ははだしのまま畑の外へ。道路の上をはだしで歩くと、ちっこい石が足の裏にくいくいあたる。あれれ、どこも全部感触がちがう。ふんわりしてたり、硬かったり、じんめりしていたり、乾いていたり。足の裏をべったりつけて歩くと、道路の王様になった気分!
公園までやってくると、はだしの足の裏は土の上。川の土手から一気に川へ。ひんやりした川砂が、足の甲の上をすべっていく。川の音がする。風の流れる音がする。立ちどまって目をつぶってみると……。
はだしで踏みしめる地面、足の裏で感じる地球。女の子の様子を見ているだけでドキドキしてしまうのは、はだしで歩くことなんて最近なかったから? それともどこかで記憶しているあの感触を思い出したから? 直接触れるだけで、世界の見え方が変わる。呼び起されるのは身体感覚。その強いメッセージを石川えりこさんの描く柔軟でダイナミックな絵によって、気持ちよく受け取り、体験することのできる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
足のうらで地球を感じる。身体感覚を呼び起こす絵本!
夏、スイカをつついたカラスを追って、はだしで道路へ。 小さい石が、足の裏に、くいくいあたる。 マンホールの上は、あっつあつ。目玉焼きができそう! 横断歩道を渡ると、あれれ? 白い所は熱くない! 川の土手から一気に川へ。 ひんやりした川砂が、足の甲をすべっていく。 川の音がする。風の流れる音がする・・・。
表紙の大胆なイラストに惹かれ、手に取りました。
カラスを追いかけ、いつの間にかはだしになった女の子。「ふんわり」「かたい」「じんめり」「かわいている」と、地面を感じながら歩きます。
裸足で地面を歩くと、大地のエネルギーを感じやすくなるのでしょうね。なかなか難しいけれど、外をはだしで歩きたいなと思いました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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