2年生なのに、鉄棒の「まえまわりおり」ができない、まい。みんなに笑われるのがいやで、まん丸のお月さまを見ながら「クウになりたいな」とつぶやきます。翌朝、起きると、目の前に自分の顔が! なんと、まいと飼い猫のクウは、満月と黒猫の魔法で、体が入れかわってしまったのです! クウは平気で学校へ行ってしまい、心配したマイはついていき、クウが国語や体育の授業を受けるのを見守ります。クウは鉄棒もできて、まいがほっとしていると、友だちの家の猫のシマが呼びに来ます。なんと、その日はクウの婚約者をめぐる決闘の日だったのです! 相手は気取り屋の猫のピエトロで……。 ★「花火とおはじき」(2008年)で日本児童文学者協会新人賞を受賞した川島えつこによる幼年童話。 ★猫と女の子の体が入れ替わるワクワクする物語の中に、苦手なことに向き合う勇気や、別の視点を持つことによる発見など、大切なテーマが織り込まれた味わい豊かな幼年童話。
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