どこにあるかはわからない、山間にたたずむドロロン村。 ここは世界でたったひとつの、ようかい≠ニ人間が暮らす村。 イッタンモメンに化けギツネ、竜神さままで住んでいる!
そんなドロロン村に、おおきな流れ星が落ちてきました。 ドドンとおおきな音を立てて、村の北にある山に落ちたようです。 それを見ていた人間の兄弟、ユーキくんとコーキくんは、さっそく隕石探しに出かけます。しかし、隕石が落ちた場所は、オソロシ山。決して入ってはいけないとされている山だったのです。
ふたりがオソロシ山に出かけたと知って、村の人たちは大騒ぎ。でも、オソロシ山のなにがオソロシいのか、だれも知りません……いえいえ、だけどオソロシいに決まっています。なにせ、オソロシ山っていうくらいなんですから!
村の人たちはふたりを探しに行くため、とある『妖怪の専門家』の力を借りることにしました。 困ったことがあったなら、呪文ひとつでヒョンと登場! ドロロン村のたよれる相談役、ヌラリヒョン・パパです! 本書は「妖怪一家九十九さん」シリーズでおなじみのヌラリヒョン・パパが主人公のスピンオフシリーズ『ヌラリヒョン・パパにまかせなさい!』第二弾です。
人間たちの世界でひっそりと暮らす九十九さん一家の大黒柱が、まさかこんな仕事をしてたとは! 人間のふりをしながら人間世界で暮らす妖怪たちを描いた元シリーズとは対照的に、人間と妖怪とが手を取り合って暮らす村が舞台になっています。
気難しいネコマタのおばあさんは、カフェでシナモン入りのホットミルクを舐め、化けぎつねの大家族は、元気いっぱいの子狐たちが、今日もにぎやか。イッタンモメンの兄弟は、ことあるごとにイッタンモメン伝統の舞いを踊って、ヒラヒラくるくる、飛び回る。 不思議と日常、モダンと伝統が混在する、ユニークなドロロン村の生活風景がたのしいシリーズです。
しかし、人と妖怪とが一緒に暮らしていて、何も起きないはずもなく──?ユーキくん、コーキくんを探して、ヌラリヒョン・パパといっしょにオソロシ山に入った村人たち。どうなることかと思いきや?
「オソロシ山に、入るべらからずー! オソロシ山から、出て行けー!」
ふしぎな流れ星をきっかけにまきおこる大冒険! そして明かされる、ドロロン村の忘れ去られた伝統と、流れ星の秘密とは?
(堀井拓馬 小説家)
ドロロン村は世界でたったひとつの、ようかい≠ニ人間がなかよくくらす村。イッタンモメンやネコマタも住んでるし、東の三ケ月池には竜神さまも住んでいる。落ちてきたながれ星をめぐって、ヌラリヒョン・パパが出動!
編集者コメント ヌラリヒョン・パパが村役場のスタッフになって活躍する新シリーズの2冊目。妖怪たちと人間たちがご近所づきあいするユートピアがなんとも素敵です。
ドロロン村の役場のスタッフはヌラリヒョン・パパだけしかいないのかと思ったら、アルバイトさんが登場しました。
しっかり仕事をしてくれる頼もしい助手さんたちです。
ユーキくん、コーキくん兄弟の行動は怖いもの知らずでハラハラしました。
好奇心いっぱいなんですね。
無事解決してめでたしめでたし。
次回作も楽しみです。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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