強い願いを持つものだけが、訪れることを許される。あちらで、こちらで、うわさに聞こえる、ふしぎな雑貨をあつかうお店。その店の名は、「黄昏堂」。 みんなの注目あつめたい? 愛しい彼の本音を知りたい? そんなあなたのマストバイ! お代はけっこう。そのかわり、払ってくださいあなたの記憶……
5分で読了、おどろきの結末! 記憶の一部と引き換えにして、ふしぎな力を持つ雑貨を売ってくれる「黄昏堂」。その店を訪れたことで奇妙なできごとに巻き込まれてゆく人々を描いた、13のお話からなる短編集です。
裕福な老婦人にとりいり、ばくだいな遺産を手に入れたメイド。しかしその条件として、老婦人がたいせつにしていた人形を、あたかも生きているかのように世話しなければならなかった。なんとか人形を手放そうと目論むメイドだったが、「人形に宿っている魂を抜いてからでないと呪われる」と霊媒師に忠告される──「吸魂」
ダジャレ好きで評判の祖父を同級生にバカにされ、「だれかれかまわずダジャレをいうのはやめて」とたのんだ風花。ところが、みんなにダジャレの魅力を知ってもらえば解決すると信じる祖父は、風花の同級生を集めてダジャレショーを開催!? しかも祖父は、「ダジャレで言ったことを現実にする」というなんともバカバカしい道具まで持ち出して──「ダジャレ確定器」
なんとかスクープ記事を書こうと奮闘するものの、なかなか実を結ばない記者、瞳子。そのうえ、スクープを連発するスゴウデ先輩記者から「記者に向いていない」とこき下ろされてしまう。深く傷ついた瞳子は、黄昏堂で信じられない機能を持つアプリを手にいれる。そのアプリは、一時間以内に事故や事件で命の危険にさらされる人物を見つけることができるというのだが──「死神レーダー」
ホラーに、ギャグに、ミステリに!? 一冊で何度もたのしい、お得な読書体験! そして、店主と真鍮の鳥の過去に迫った前作につづき、今作でも黄昏堂にまつわるあらたな物語があかされます。 黄昏堂の店主を追っているのはいったい何者なのか? 敵の目的はいったいなんなのか? 秘密の一部があきらかになり、ふしぎな雑貨店の運命は速度をあげて、あらたな幕開けをむかえます。
黄昏堂をとりまく物語がおおきく動き出す、シリーズ待望の第三弾!
(堀井拓馬 小説家)
地図には載らない。探そうとしても見つからない。 幸運で不運な者、不運で幸運な者だけが、黄昏時にたどり着く。 店の名は【黄昏堂】。
朝読でも大人気! 「黄昏堂」シリーズ第3弾! どんな探し物でも必ず見つけることができる「宝位磁石」。 人間の魂を吸い取る不思議な植物「吸魂」。 3D映像の少女に、使用者と同じ動きをさせることが可能になる「3Dガール」。 演奏すると、どんなに難しい曲でも弾きこなせる「ピアニストグローブ」。 不思議なアイテムを「記憶」を対価に売り渡す【黄昏堂】に今日も客人が訪れる。 ■イラスト:ふすい
【目次】 プロローグ/ドリームシンクロナイザー/吸魂/3Dガール/本音引き出し/瞬間移動タイマー/簡易透明シート/ダジャレ確定器/共感キーボード/ピアニストグローブ/運の月/宝位磁石/死神レーダー/時空時計/エピローグ
私はこの本を読ませて頂いて、感動しました。私はこの本のタイトルに黄昏堂とあり、よくわからなかったのですが、要するにこの本は13のお話からなる短編集です。これはとても面白くて、決して飽きさせない短編集です。この本を読んでいると、ほんとに不思議な世界に引き込まれてしまいます。これらのお話はまるでダイヤモンドのように光っています。素晴らしいの一言に尽きます! (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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