ブラウンさんが飼った小さなとらネコはぐんぐん大きくなり、ある朝本物のトラになっていた。トラになったネコを飼っているひとは案外たくさんいるんですって。
ポーランドの絵本です。
雰囲気のある絵に惹かれ、猫好きの次男に、と手に取りました。
ブラウンさんは、縞模様のネコを拾い、「とら」と名付けて一緒に暮らし始めました。
ところが・・・。
意外な展開に「うわっ、この先どうするの?」と落ち着かない気分で読み進め、
「しんじられないことがおきた」ラストに、初めは「へっ?!」。
でも、お揃いの縞模様のパジャマを着たおじさま方を見ているうちに、
じわじわ笑いがこみあげてきました。
こんなこと・・・あってもいい!
次男も結末に意表をつかれた様子で「もう1回!」
クスクス笑いながら「とら」の成長を確認しながら読み直しました。
ヨゼフ・ウィルコンさんの絵が、独特のお話にしっくり合っています。
見返しの尻尾だけの絵さえ、可愛くて可愛くて。
甘えん坊の「とら」を突き離せなかったブラウンさんの気持ちが分かる気がしました。
独特の味わいの作品、年中さん位から大人の方におすすめします。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳、)
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