ドイツの一地方に伝わる伝説を描いた壮大な長編小説。門付けをしてあるいていた孤児の少年クラバートは、ふしぎな夢の声にさそわれて、コーゼル湿地の水車場をたずね見習となった。そして、この謎めいた水車場で、親方に魔法を習うことになるが・・・。
不思議な夢のお告げに導かれ、少年クラバートがやってきたのは水車小屋。
そこで働く少年たちは、毎日の労働のほかに、週1回親方から魔法を習います。
親方の驚くべき残酷さを知ったクラバート。
意を決して立ち向かう姿が、勇気と希望を与えてくれる大長編です。
かなり読み応えのある1冊ですが、その不思議で奇妙な世界に夢中になり、気付くと読みふけっている自分がいました。
大きな力に立ち向かう勇気、友だちの大切さ、相手を信じぬく深い愛。
人生において大切なことが何かを気付かせてくれます。
魔法はとても魅力的です。
子供は誰しもその不思議な力に憧れるのではないでしょうか。
それでも魔法を超える強くて美しい力があることを、この本は教えてくれます。 (こりえ♪さん 30代・ママ 女の子2歳)
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