子犬のパッチには、好きなことがいっぱいあります。アウー!と吠えることや、ガシガシかくこと、ぱくっとくわえること……。ある日、パッチのお皿に、緑色のもこもこしたものが入っていました。初めて見るものです。パッチが、こわごわ見つめたり、お皿のまわりをぐるぐる回ったり、もこもこをツンツンしたりしていると、友だちのラルフが遊びにきて……?
イギリスの人気作家デイヴィッド・メリングが手がける絵本シリーズ。本書では、主人公の子犬のパッチが初めての食べものに出会い、尻込みする気持ちと、友だちが食べるのを見て、自分から食べてみる様子が描かれます。
パッチの友だちのラルフは、穴掘りも垣根を飛び越えるのも上手。かつてアニメスタジオでセル画制作に携わっていた作者ならではの、洗練された明快なタッチで描かれる2匹の仕草や表情がかわいくてたまりません。なかがわちひろさんの訳のテンポも心地よさ抜群です。 このシリーズは他に『こいぬのパッチとちいさいこねこ』『こいぬのパッチとあかいレインコート』が刊行中。3冊並べて手元に置きたくなります。愛犬家、愛猫家の大人にもおすすめです。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
こいぬのパッチ、初めての食べ物をぱくっ!
イギリスのベストセラー絵本作家デイヴィッド・メリングが手がけるプレスクール絵本シリーズ。 主人公の子犬のパッチは、読者の園児達と同じように、日常生活の中でいろんな出来事を経験し、自分の周りの世界について学んでいきます。好きなこともあれば嫌いなこともあるし、はじめてのことだってたくさんあります。 本作「みどりのもこもこ」では、生まれて初めて食べてみるドキドキや、またひとつ好きなものが増えた喜びを、子ども達の気持ちに寄り添って描きます。
【編集担当からのおすすめ情報】 子犬のパッチのひとつひとつの仕草がとてもかわいくて、想像力をかき立てられます。そして、なかがわちひろさんの訳文も、優しく、楽しく、リズミカル。 読み聞かせしながら、会話がはずむ絵本です。
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