葉っぱの上に色のちがうたまごが3つ。生まれてきたのは、赤いけむしと黄色いけむしと黒いけむし。3びきのけむしは言った。
「じぶんの いろが いちばんきれい」
3びきは自分の色の葉っぱをもりもり食べ、自分の色のうんちをして、自分の色の花の上ですやすや眠りながら一緒の夢を見て、一緒に育っていった。やがてさなぎになり、春が来た頃に3びきはちょうちょになった。なんて素敵なのでしょう。自分の色が大好きな3びきは、ずっと見守ってくれていたもぐらさんに聞いてみる。
「だれが いちばん きれい?」
するともぐらさんが言ったのは……。
それぞれ自分の色が大好きな3びきのけむしを、accototoさんが優しく見守るように描いたこの絵本。どの子もそれぞれ魅力的。自分の色を大切にして、お互いの色も認めあって、思いっきり大きな空に仲良く羽ばたいて行ってくれたらいいですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
色のちがうみっつのたまごから生まれたさんびきのけむし。「じぶんの いろが いちばんきれい」。さなぎから無事に蝶々になったさんびきは、だれの色がいちばんきれいかもぐらさんにききにいきますが…。美しい色彩と優しい世界観、accototoの絵本。
色鮮やかなけむしの表紙にひかれて、よんでみました。それぞれ、自分の色がいちばんきれいだと思っているけむしたち。どの色が一番ということはなく、それぞれみんな素敵ということが、自然とつたわってくるラストに、ほっこり。絵がかわいいです。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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