
「病院がなくても住民の健康は変わらない!?」 京都大学特別講義などでも話題となった、 医療と医療費の不都合な真実とは?
財政破綻後の夕張に医師として赴任した筆者は、 夕張市民が笑顔で生活していたことに驚く。 その後、夕張および全国のデータさらに医療経済学的知見から見えてきたのは、医療経済の拡大が必ずしも健康と比例しない現実であった。 医学的・経済学的な見地から、医療や地域の問題を鮮やかに描き出し、 日本の明るい未来への処方箋を提示する希望の書。
日本医学ジャーナリスト協会優秀賞受賞! 『破綻からの奇蹟〜いま夕張市民から学ぶこと〜』 に続く、医療経済への提言!
(もくじより抜粋) 第1章 なぜ高い医療費を払っても健康にならないのか? ・都道府県によって1人あたりの入院医療費に倍以上の差がある現状 ・「医療費が高い=健康」は本当か? など
第2章 病院ゼロ、高齢化率日本一の夕張市で起こったこと ・夕張の地域社会について ・「人口減少の都市型社会で、それでも幸せに生きる」ということ など
第3章 人口10人・高齢化率100%の集落から見た新しい医療のあり方 ・高齢化率100%の集落に住む住民の「幸福」とは ・胃ろう・絶食の人も実は8割食べられた!<衝撃の学会報告> など
第4章 医療市場の不都合な真実 ・終末期医療の世界には正解がない? ・「社会的共通資本」と宇沢弘文先生 など
終 章 みんなが幸せに暮らせる「本当の医療」とは ・医療の問題は「誰が」悪いのか など
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