キキは17歳になりました。いたずらっ子の男の子ヤアくんを預かったり、相変わらずのにぎやかな暮らしです。遠く離れた町の学校に行っているとんぼさんからは、キキのもとに手紙が届きます。夏休みには会えると思っていたのに、雨傘山という山に行くというのです。キキの17歳の夏はどうなってしまうのでしょう。 とんぼさんはひとりになって大きな自然のなかで自分を見つめ直し、キキもたくさんの新たな出会いや、届け先の森の中での不思議な体験を通して、自分の気持ちを確かめ、また少し成長します。 さし絵は、3作目に続いて佐竹美保さんがちょっとおっちょこちょいのキキを描いてくれています。
ちょうど、大人と子供の過渡期にいるようなキキ。
行動力、生活力という点では立派に自立しているけれど、商売をしていくのにはまだちょっと詰めが甘かったりする。
分厚い単行本なので、夜寝る前に少しづつ読み聞かせていきました。うちにはちょっと理解が難しいかなと思いましたが、子供は毎晩欠かさず読んでもらうのを楽しみにしていました。
毎日、少しづつキキの成長が見られるのは親目線では微笑ましかったし、子供としては少し先の大人になった自分を想像したくなるような物語なようでした。
どの時代でも魔女でも人間でも、この年代での遠距離恋愛は色々と困難だろうな〜と思いました。
(だっこらっこさん 40代・せんせい 女の子9歳)
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