消防署に10頭のぞう達と一緒に住む、小さな消防士エルフのお話「ぞうのしょうぼうし」シリーズの第2作目です。 エルフは今日から学校へ行くことになりました。 10頭のぞう達は火事の消し方を教わるものだと勘違いし、エルフはみんなにしっかり勉強をしてくるように念を押されながら学校へ向かいます。ところが・・・。 「学校って楽しい!ハネロール先生大好き!」 学校で出来た事を、張り切ってみんなに報告するエルフですが、みんなはがっかりするばかり。 「なんでそんなつまらない事ばっかりしてくるんだ。」 学校がテーマと聞いたときに予想する展開と、何だか逆なのが、ちょっとリアル。 エルフの複雑な心の内の表現は見事。それに対して大人達の頭でっかち。更に、最後のどんでん返しも何て単純なんだろう、と思ってしまいますが、この位愛嬌のある大人になりたいとも思ったりします。 最後はやっぱりとっても温かくて嬉しい結末が待ってますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ちいさな象の消防士、エルフは今日から学校へ通います。学校で火の消し方を教わるのだと勘違いしていたエルフと仲間たちでしたが、やさしい担任のハネロール先生と出会い、学校へ行くのが楽しみになります。
エルフは、10頭のぞうたちと一緒に暮らしている小さな消防士。
そのエルフが、学校に行くことになりました。
10頭のぞうたちは、
学校では、消防士になるための勉強をするものだとばかり思っていました。
ですから、エルフが学校で出来たことを報告すると、
ぞうたちは皆、がっかり。
学校をやめさせようとします。
それを知ったエルフは、悲しくなります。
だって、学校が大好きだから。
ハネロール先生と一緒にいたいから。
そこで、一案を思いつきます。
果たして、無事、エルフは学校へ通えるようになるのでしょうか・・・
エルフの心理描写が、丁寧で、ひしひしと伝わってきます。
だから、エルフを応援したくなるのですね。
エルフのアイデアがとっても素敵で、
最後は心温まるお話になっています。
最初は、なんて大人たちだろうと思いましたけど、
ただ単に、学校って場所を知らなかったんだな。
単純で、素直な大人だったんだなって思いました。 (多夢さん 50代・ママ 女の子16歳)
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