14歳でのエルデシュとの出会いを契機に,数学者になることを決意したベラ・ボロバシュ.この書は,ボロバシュが半生にわたり収集し編纂した問題から構成されている.
これらの問題は,エルデシュやリトルウッドから教わったものや,試験問題として作問したもの,そして多くを占めるのが同僚たちとコーヒーを飲みながら考えた問題である.思わず考えたくなるような面白い問題であることを前提に,組合せ論を中心として,集合論や初等幾何学,測度論など多岐にわたる分野の問題が集められている.
すべての問題に解答が記述され,複数通りの証明方法が記載された問題も数多くある.これらの問題に挑戦することで,数学の様々な技法を学ぶとともに,それらに潜む数学の美を垣間見ることができるであろう.
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