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かわいいムーミントロールとやさしいママ、おしゃまなミイにすてきな仲間たち。毎日が平和すぎてものたりないムーミンパパは、ある日一家をつれて海をわたり、小島の灯台守になります。海は、あるときはやさしく、あるときはきびしく一家に接し、パパはそんな海をしらべるのにたいへんです……。
私が初めてこの本を読んだのは中学生の時ですが、大人になった今読み返しても新鮮です。
ムーミン童話の中でも、この作品は長編小説のように味わうことができます。
灯台のある小島で暮らしていくうちに、ムーミン谷とは違う厳しい環境に直面したり、住み慣れた谷への想いが募り孤独を感じたり。
ムーミンたちには楽しくほのぼのした印象を持っていましたが、この作品ではそれだけではなく、なんだかもの悲しい美しさを感じました。 (はんなりとうふさん 30代・ママ )
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