
釧路湿原を飛びかうツルの群れ。この自然の美しい大地に、自閉症という障害をもった、ちおりちゃんは生まれた。両親の愛につつまれ、ボランティアや友だちにささえられて成長してきた実話物語。 著者紹介 文: こやま峰子(こやま みねこ) 東京都生まれ。 詩人、童話作家。 ユニセフ、赤十字国際委員会、難民を助ける会などの活動資金となるキャンペーン・ブックも手がけている。 第13回赤い靴児童文化賞、第28回日本童謡賞特別賞、第26回巌谷小波文芸賞、第46回児童文化功労賞など、数々の賞を受賞。日本ペンクラブ会員。
詩集: 『ぴかぴかコンパス』『しっぽのクレヨン』『ことばのたしざん』、詩画集『地雷のあしあと』、名作案内『名作へのパスポート』、名曲案内『心にのこる愛唱歌』、エッセイ『ノクターンの旅人たち』、絵本『にじいろのしまうま』『エマおばあさんとモミの木』『いのちのいろえんぴつ』『希望の義足』ほか著書多数。
絵: 小泉るみ子(こいずみ るみこ) 1950年、北海道美唄市生まれ。 早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める。 日本児童出版美術家連盟会員。
おもな絵本: 故郷を舞台にした北の大地の四季を透明感あふれる大胆なタッチで描いた、「小泉るみ子四季のえほんシリーズ」の四部作『わたしの好きな場所』『ふぶきのあとに』『秋は林をぬけて』『カッコウが鳴く日』や、『バスをおりたら……』『きかんぼねずみのクリスマス』などがある。さし絵作品に、『ジャンポールという名の魚』『シンタのあめりか物語』『コカリナの海』『子うさぎのチノ』など多数。

釧路で共同作業所を立ち上げた親子のお話が絵本になりました。
しかも実は「ちおりちゃん」が通っていたのは息子たちの小学校だったので、
ぜひ学校のみんなにと思って読んでいます。
自閉症だとどんな困難があるのか、
お父さんやお母さんはどんな願いを持っているのか、
本人がうれしいのはどんな時か、
そして私達には何ができるのか・・・
そういったことが、ことさら力まず静かに語られています。
現在もハンデのあるお友達と勉強している子どもたち・・・
みんな真剣に聞いてくれています。
ただひとつ残念なのは、丹頂が「渡り鳥」として描かれてしまっていること。
私もでしたが、確かに地元でも勘違いしている人は多いので、
読んだ後に実際は留鳥であることを子どもたちに説明しています。
せっかくの本なので、改訂して出していただけたらなぁと切に思います。 (ちうやかなさん 40代・ママ 男の子11歳、男の子8歳)
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