急な入院、知らぬ間に発症する認知症、事故や病気による死去など、意思疎通が難しい、もしくは完全に取れない状態になった際に、財産や交友関係といった自身の管理で家族を困らせないための、メッセージ&備忘録です。以前はともすると終活を連想させるこうした記録について、ネガティブに捉える向きもありましたが、日本人における高齢者の割合が飛躍的に増加し、SNS等で個々人が発する情報を目にする機会が多くなったことで、コミュニケーションが難しくなった際の大変さも理解されやすくなってきました。我が事と思い始めた方も少なくないことでしょう。本書は、そうした自分の情報をひとまとまりに記録するのに最適なノート。健康や財産の関連情報や、交友関係、そして個人の思いなどを、もしものときに家族に伝えるのに役立つ作りとなっています。最近の特徴として、PCやスマホを介したデジタル個人情報が激増していることが挙げられます。オンラインバンクやネット証券をはじめ、各種会員情報管理やサブスクの契約状況など、本人しか知り得ない重要な情報が、膨大に増加しているのです。本書ではそれらのデジタル情報を安全かつ確実に記録し、家族に伝えるためのスペースが用意されています。記述に従ってひとつひとつ書き込み、共有することができます。記入し終えた後からも新たに生じる口座やID、PWなどの情報を追加するために、誌面のフォーマットをPDFでダウンロードできるサービスも用意してありますので、アップデートしていくことも可能です。「いつか来るかも」の状況は、たいがい急に訪れます。愛する家族を困らせないために本書を活用して、早速今日から準備を始めましょう!
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