子どもの頃は当たり前にあるきれいな星空を意識して見上げることはありませんでした。今から考えると、星や月について興味を抱くことはなく、星を見るきっかけがなかったからです。理科の教員になって、天文の学習について教えるようになり、宇宙が誕生して138億年がたったことや宇宙が膨張していること、そのような不思議さを知り、夜空を眺めるようになりました。今見えている星たちの光が、何十年何万年とかけて光を届け私たちの目に届いていることや、天の川が広がる広大な世界、科学の目で見えてきたブラックホールの存在など宇宙で起こる様々な現象など探究心をかき立てられる事が多くあります。 私たちは、小学校から高校までの学びで「私たちの体を作っている物質は、宇宙からやって来た原子からできている」を知り、宇宙について語り合えるそんな人たちにしたいと思いませんか。 (「主張 宇宙の広さを実感する天文教育」より)
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