ちっぽけな料理店「レストランクー」の料理人はくまのクーさん。クーさんは、最近料理をつくるのが面白くなくてためいきばかり。だからレストランにも人が来ません。そんなある日、新しいフライパンを買いに市場へ行くと、怪しいパンダ道具屋さんに話しかけられます。
「おまえさんに このフライパンを さしあげよう」
そう言って、差し出されたのが「フライパンダ」。ふたをあけてみると、そこにいたのは、小さなパンダのおさじくん! おさじくんは、クーさんに料理のコツだというへんてこな呪文を伝授します。
「アポパイ ポコパイ パンパンパンパンダッチュの ポー」
そうしてふたを開けてみると!? この不思議なフライパンのおかげでレストランは大繁盛。でも、フライパンダには一つだけ守らないといけない約束があったのです……。
「パンどろぼう」シリーズで大人気、柴田ケイコさんが手がけるちょっぴり不思議でハッピーなパンダ料理絵本。小さいけれど存在感抜群のキャラクター、おさじくんから目が離せません。おさじくんが伝えたかったことは、なんだったのでしょう。とにかく、やっぱり料理は楽しくつくらないとね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
料理人のクーさんは最近、料理を作るのがたのしくありません。そんな時、あやしいパンダ道具屋さんに渡されたのが「フライパンダ」。中には小さなパンダの「おさじ」が入っていました。おさじが教えた呪文をとなえ、フライパンダのふたを開けると……あら不思議! 普通の料理がパンダ料理に大変身。でも、フライパンダには守らないといけない約束があって――。パンダのおさじくんが、ハッピーと不思議なパンダ道具をおとどけ! 「パンどろぼう」シリーズの柴田ケイコによるキュートなキャラクターが誕生です。
柴田ケイコさんの絵本は、挿絵を見ているだけでも癒やされます。
料理人のクーさんが、不思議なフライパンを手に入れます。
フライパンの中から出てきたのは、パンダのおさじ。
おさじと唱える呪文は、読み聞かせをしている私まで楽しい気分にさせてくれます。
フライパンからたくさんのパンダが溢れ出てくる場面は、かわいいやら、おもしろいやら。
疲れた気持ちを癒してくれるステキな絵本でした。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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