柴田元幸による新シリーズ。英語で書かれた小説を隅々まで味わう。
◎詳細な註、周到な訳、一人で学べる「教室」 ◎ハーディもディックもミルハウザーも、実はみんな笑える作家! ◎「英文精読教室」シリーズ完結!
<シリーズ紹介> ●英語で書かれた最良の小説を精選し、読者が一人で隅々まで味わえるよう、詳細な註と解説を施した全6巻シリーズ。 ●読者が自分の読みを確認できるよう、対訳も付す。 ●各巻ごとにテーマを決めて、好みの内容が選べるよう配慮。古典から現代まで幅広く、英語圏全体から作品を選択。また作品ごとに難易度を表記。
<編著者より> 翻訳で読んでも、もちろん小説のよさは、かなりの部分、感じとれます。ですが、原文をじかに読んで味わえる楽しさは、やはり格別です(翻訳者が言うんだから間違いありません)。そして、楽しむために必要なのは、語学力です。また逆に、語学力をつけるのに最良の手段は、楽しんで読むことです。語学的なことをあれこれ考えながら、小説の中で生きている人たちのこともあれこれ考えているうちに、語学力も小説を楽しむ力も自然と身につくような、そういう体験をこのシリーズが提供することを願って、知恵を絞って作品を選び、註をつける。要するに、「自分が学生のころにあったら使ったと思える本」を作りました。同好の士が集まってくれますように。
<目次> Philip K. Dick, “The Eyes Have It” (1953) (フィリップ・K・ディック「目はそれを持っている」) Thomas Hardy, “Old Andrey’s Experience as a Musician / Absent-Mindedness in a Parish Choir” (1894) (トマス・ハーディ「アンドリー爺さんの楽師体験」) William Saroyan, “The Man with the Heart in the Highlands” (1936) (ウィリアム・サローヤン「心が高地にある男) Leonora Carrington, “The Debutante” (1939) (レオノーラ・キャリントン「はじめての舞踏会」) Ken Smith, “Casual Labour” (1987) (ケン・スミス「イモ掘りの日々」) Steven Millhauser, “Home Run” (2013) (スティーヴン・ミルハウザー「ホーム・ラン」) Jack Napes, “Sugar and Spice and Everything Lice: The Spitdog’s Set Free” (published for the first time) (ジャック・ネイプス「スピットドッグを解放せよ――英国道中膝栗毛」)
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