詩【内田麟太郎】 × 絵【杉野ギーノス】 × 装幀・デザイン【寄藤文平】 「一人じゃないよ」とこの本は教えてくれた。 見えない存在に、私たちは守られて生きている。 そのことに気づかせてくれる、あたたかな詩集。 ──詩人・文月悠光 推薦
「1杯のコーヒーのように内田麟太郎の詩100篇を」 内田麟太郎さんが日々ブログやSNSなどで発表し、詩集に収められていなかった100篇を収録しています。ことば遊び、ナンセンスユーモアから抒情的な詩まで、幅広く内田麟太郎さんの世界を愉しむことができます。なんてことのない日常も、内田麟太郎さんの視点を通すと、かけがえのない日常に変わります。1日1篇ずつ読み進める、ぱっと開いたページの詩を読む、その日の気分にあった詩を読むなど、1杯のコーヒーのような、日々のささやかな愉しみとなるように幅広いテーマから選んでいます。内田麟太郎さんがつむいだ詩が、みなさんの体の隅々に染みわたり、心をあたためてくれますように。
内田麟太郎×杉野ギーノス 「未知との遭遇」 詩集の装画と挿絵は、独特なタッチと鮮やかな色彩で、今最も注目されているアーティスト、杉野ギーノスさんに描いていただきました。内田麟太郎さんは、あとがきで自身の詩と杉野ギーノスさんの絵のコラボレーションを「未知との遭遇!」と表現しています。「美しい抒情世界とブリキのおもちゃの出会い。これぞ少年世界でなくてなんでしょう。」と。そして、ブックデザインは数多くの本の装丁やアートディレクションを手がけている寄藤文平さん。3人の才能がぶつかり、織りなされたこの詩集と、読者のみなさんとの出会いもきっと「未知との遭遇!」になることでしょう。
「P」に込めた想い この企画が始まった頃、寄藤文平さんから「詩集は従来アーカイブのような役割を果たしているものが多く、書棚にしまっておきがちになるけど、もっと手軽な、いつもテーブルにそっと置いておけるような感じにしませんか」と、ペーパーバックのような本を提案されました。そして、303BOOKSの本だから303ページにして、「詩303P」というシリーズにしたらどうかと。「P」には、いろいろな意味も込められています。「Poem」「Page」「Piece」「Punch」……、「P」のつく言葉を出していき、若い人から年配の人まで、暮らしの傍らに置いて読んでもらえるような詩集のシリーズを目指すことになったのです。
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