本書は、「マイクロスケール実験」の学校現場での普及を念頭に、小学校から中学校さらに高等学校を対象に、教材開発の例と探究的な活用例について、学校現場での実践成果をもとにまとめられています。 マイクロスケール実験の教材開発の経験を踏まえ、学校現場において「授業で使えるマイクロスケール実験」として提案しています。 第1章ではマイクロスケール実験の背景、第2章では多くの実験テーマの事例について、第3章では導入と活用のための探究活動の実践例、さらに第4章ではマイクロスケール実験に活用できる実験器具の例について触れています。 特に第2 章は、学校現場への導入経験を踏まえた多くの執筆者による事例で構成され、準備する器具や薬品、詳しい実験方法、さらにワークシートの形で実験結果と考察をまとめています。 各事例の末尾には「解説」として、教材実験の詳しい背景や理論、実験指導上の注意事項が記載されています。 執筆者はいずれもマイクロスケール実験のメリットに共感し、また教材開発と授業への導入について、深い経験をもっています。 以上からも、授業への導入に向けて、大きな助けとなる情報が盛り込まれています。
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