ねこのユメはいつもゆめ見てる。家の外を歩くゆめ、大通りを歩くゆめ、通りの向こうにはなにがある? カーサのゆめは、角を曲がって色んな道をはしるゆめ。みちの向こうにはなにがある? たくさんの呼び名があるねこがみるのは、誰かの家でくらすゆめ。
その先にあるのは、大きなジャングル、にぎやかなお祭り、あるいはあたたかい何か。ふみふみしながらゆめ見てる。遠くに行くゆめ、空をはしるゆめ。会いたい誰かが待っている世界。
荒井良二さんが初めて手がける「ねこ」の絵本。外を眺める姿を見ながら、夢の世界はどこまでも広がっていき、ふみふみする姿を見ながら、誰のことをおもうのか想像する。優しく豊かな色彩で描かれる景色と、素直であたたかな言葉をじっくりゆっくり味わっているうちに、いつしかねこの見る夢と自分の見る夢が重なっていき……。そうやって、絵本を開きながら、ひっそりと幸せな甘い時間を過ごしてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
そのむこうにはなにがある? ねこはいつもゆめ見てる。会いたい誰かが待つ世界を。
行きたい場所、なりたい自分、会いたい人。 毎日ねこたちは、まだ行ったことのないどこか、待っているであろう会いたい誰かをゆめ見てる。家ねこも、街ねこも、そして人間も、楽しい未来に思いを馳せて。 想像することの楽しさや未来に続いていく希望を、温もりあふれる絵と心地よい言葉で紡いだ、荒井良二初めての「ねこ」の絵本。
【あらすじ】 大きな家に住んでいるねこのユメ。ユメはいつもゆめみてる。まだ出たことのない街の景色や出会う仲間たちを想像して。街ねこたちもそれぞれゆめみてる。行ったことのない道の先、海や空の向こうの世界をゆめみてる。あたたかいなにかの、あたたかいだれかの。そのむこうにはなにがある?
荒井良二さんの作品ということで、読みたいと思いました。
「ねこたちはいつもゆめみてる」と、短い詩で語られる美しい世界。
「ユメ」「カーサ」「せんちょう」など、ねこたちの名前がとっても素敵でキュンとしました。
荒井良二さんのイラストは、大胆でカラフルで美しく、眺めているだけで夢見心地にさせてくれます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子19歳、女の子16歳、男の子14歳)
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