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あの「ネシャン・サーガ」の姉妹編、待望の刊行!人間を父に、古の民シリリムを母に持つ二人の王子の波乱に満ちた冒険物語(3部作)。
かなり分厚く、冒頭がやや説明的で読みづらかったので、失敗かな?と思いながら読み進めました。でも、そうそう進まないうちに、ずいぶん話が面白くなってきて、とてもよかったです。
不思議な力を持つシリリムの双子(実は普通の双子ではなく秘密があります)エルギルとトウィクスは、親をおじのウィスカンダルに殺され、自分達も死ぬところを、誰かの手で助けられます。その謎はこの1巻の中で明かされますが、前半は謎ときだらけ。ファルゴン、シェキーラ、イニマイ、たち仲間に助けられなんとかウィスカンダルのもとにたどり着きますが、友人トゥザーンのために危機に陥る。そして実はトゥザーンが大きな役割を果たしそうな大物と分かります。
とりあえず、1巻内で話がある程度完結するので、読みやすいと思います。
ちなみに私は読書が早いタイプでいつも2時間で1冊ペースですが、合間に読む形でなんと3日かかりました。時間がかかるので、なかなか子供に本をたくさん買えない場合には、これで時間がかせげて良いと思います。内容も、復讐よりも世の中のために、という希望をメインにしているし、悪いことをした普通は憎む相手でも、憎まず助けてあげようとする主人公の双子の姿が教育上良いのではないかと思います。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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