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ママはたまごのぼくを、足のうえであたためる。1さいをすぎて、毛がぬけて、羽もそろい、もう海でおよげるよ!生まれたてから一人前に成長するまでの様子を、カラフルな写真と動物たちのゆかいなおしゃべりで楽しく紹介。小さい生命へのやさしい心を育てる、動物写真絵本。
オオサマペンギンが、卵からかえったところから、大人と同じ大きさになるまでを紹介した写真絵本。
1994年刊行。(原書:1993年)
ペンギンの子どもと、大人と、全然ちがう外見で笑った。
子ども時代は、ぬいぐるみの素材のような、もこもこした毛皮に覆われていて、実にもっさりしている。大事に包まれて守られている。
これがどんどん大きくなっていくと、少しずつ毛が抜けていく。まだらに抜けていって、変なかつらみたいになったり、前衛的なコートを着たようになっていたり、とってもユーモラスに見える。
本人たちは至って真面目に、普通に生きているだけなのに、ウケを狙えるのがぺんぎんの素晴らしさ。
卵から出たばかりのヒナが、実にぐったりしていて、「お疲れ様」感、満載なのも笑えた。笑っている場合ではないが。
ヒナは温かいところから、急に極寒の地に出されて、これから飢えと危険との闘いだし、親は旺盛なヒナの食欲を満たすために大わらわだし、大変なのだ。
野生の生き物は、いろんな難局を乗り越えて、生きている。尊い存在。
とはいえ、かわいい。面白い。ユニーク。
ぺんぎんは、どこか不思議な魅力がある。
楽しい絵本です。
(渡”邉恵’里’さん 40代・その他の方 )
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