雪の野原にウサギがいちわ。イヌのベンがみつけて、ぼくがだいてつれてかえった。ベンとウサギは、いつもいっしょ。ある日、ベンが死んだ。ぼくもウサギも、かなしかった。でも…夏の野原に、コイヌがいっぴき。ぼくがだいてつれてかえった…。温かさが心にしみる絵本。
雪の野原で道に迷った子ウサギがいちわ、倒れていた。ウサギがいちわという数え方がとても気になる私でした。子ウサギが老犬のベンになついて、老犬も我が子にように可愛がっているのは、同じ家族として生きている者同士、身内のように思うからだと思いました。老犬が死んでしまって大好きな葉っぱまで食べれなくなってしまったのは、やっぱり親しい家族だからだし、いつも一緒に過ごしているものがいなくなるのは動物でも同じように愛する気持ちがあるからだと思いました。また新しい家族が増えて、ウサギのミミも子犬のパピに、可愛がってもらったベンと同じ匂いと思いを抱いたに違いありません。とても素敵なお話だと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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