達也たちと暮らすために田舎からやってきた源じいちゃん。初めはさびしそうだったが、大工仕事を通して町の人とのつながりができる。それが地域通貨の運動に広がっていき…。
おじいちゃんと同居したことから、町づくりについて考え始める達也たち家族。町の人々とのコミュニケーションのもとになったのは地域通貨でした。達也たちはお年寄りの豊富な経験を教わります。そして、自分には何ができるのか、真剣に考えます。達也とおじいちゃんの交流を家族の枠をこえて描いた作品です。(文研出版 編集部より)
地域通貨という新しい発想の町づくりがあちこちで行われています。子供たちのにぎやかな声が溢れていた町も、今ではすっかりお年寄りの町に。町も歳をとるんですね。この作品の主人公たちは、子供とお年寄りがいっしょに町を元気にしていくという、昔なら当たり前だったことに気がつきます。人は、だれかと一緒に生きているということを再確認しました。町が元気になれば、そこに住んでいる人たちも輝き始めるのですね。読み終えて、ジーンときました。大人にも読んで欲しい町を活性化させる本です。 (米フィッシュさん 50代・ママ )
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