歴史を彩り多大な功績を残した人物を時代順に取り上げ、日本史全体を概観する。プロフィール紹介ではなく、一方で時代を切り開いたドラマやエピソードに焦点を当て、一方で各人物の功績を追うことで歴史の流れがわかる。本書では1項目=2人のものを多く入れる。対立や協力などの2人の関係性をひもとくことで、コクのある日本史を味わえる。誰もが知っている人物の意外な逸話、あまり知られていない人物を披露して、さらに歴史の奥深さを楽しめる。ドラマの隠し味として各項目には関連の人物コラムを加える。日本史をもう一度学び直したい人や、時代小説や時代劇をもっと楽しみたい人に最適の書。『近世・近現代編』は続刊。 ■掲載テーマ 第1章:弥生時代〜平安時代 ○卑弥呼と壱与:邪馬台国はどこにあったのか ○厩戸王と蘇我馬子:日本の国家デザインを示す ○中大兄皇子と中臣鎌足:中央集権のために対外危機を利用 ○天武天皇と持統天皇:内戦に勝利して天皇親政を確立 ○藤原不比等と橘三千代:律令国家を形成したフィクサー ○聖武天皇と行基:仏教国家を夢見て ○桓武天皇と嵯峨天皇:なぜ遷都したのか ○阿弖流為と坂上田村麻呂:知られざる陸奥の戦い ○最澄と空海:中国から持ち帰った密教 ○平将門と藤原純友:武士はなぜ生まれたのか ○安倍晴明と蘆屋道満:陰陽師間の覇権争い ○藤原道長と藤原頼通:親子の栄華 ○紫式部と清少納言:華開く国風文化の粋 第2章:源平合戦〜室町前期 ○源義経と木曽義仲:争奪戦渦中の内ゲバ ○源頼朝と北条政子:鎌倉殿の舞台裏 ○北条義時と北条泰時:鎌倉幕府、真の完成まで ○法然と親鸞:易行でイノベートされる仏教思想 ○北条時頼と北条時宗:鎌倉幕府の修繕者たち ○後醍醐天皇と楠木正成:倒幕、王権親政目指した帝の執念 ○足利尊氏と足利直義:史上最大の兄弟喧嘩の原因とは ○足利義満と懐良親王:将軍の皇位簒奪企みと経済背景 ○足利義教と足利持氏:足利氏、東西の対決 ○世阿弥と音阿弥:能を大成した観世親子とライバル ○足利義政と日野富子:天下の大乱を招いた優柔不断 ○山名宗全と細川勝元:応仁の乱の両凶、乱世に導く ○一休と蓮如:仏教界、正統と異端 第3章:戦国時代〜安土桃山時代 ○伊勢宗瑞と斎藤道三:中央を見限り戦国大名になる ○武田信玄と上杉謙信:他国侵攻を続ける理由と因果 ○織田信長と足利義昭:覇王の苛烈なる生涯と利用された将軍 ○千利休と古田重然:茶の湯大成の宗匠と茶器オタクの生き方 ○狩野永徳と長谷川等伯:美の世界で乱世を競ったライバル ○豊臣秀吉と徳川家康:天下を取った二人の好対照
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