仏教はどう広がったか? その実像を明らかにする。
世界各地のフィールド調査と圧倒的な図像で、全仏教史を俯瞰することによって、仏教の特質を解明。 長年にわたる著者の仏教研究の集大成。
第2巻はスリランカ、東南アジア、中央アジア、中国、朝鮮半島、日本の仏教を主なテーマに展開。 それぞれの国への仏教伝来。 土着文化と融合して現在に至るまでの変遷。 日本においては、仏教伝来、密教が本格化した最澄・空海の時代、浄土教の普及、そして近現代の仏教。 最後に豊富な図像より、その深層にある歴史観・宗教観を紐解いていきます。 仏教思想を深く知り、一層理解を深める作品です。
【目次】
第3章 スリランカと東南アジアの仏教 1 スリランカの仏教 2 東南アジアのヒンドゥー教と仏教 3 インドネシアの仏教 4 ミャンマーの仏教 5 タイの仏教 6 カンボジアの仏教 7 ラオスの仏教
第4章 中央アジアと中国の仏教 1 中央アジアの仏教 2 中国の仏教と「否定の手」 3 中国における仏教の受容ー鳩摩羅什の「諸法実相」 4 初期仏教における翻訳経典と浄土教 5 天台仏教の思想ー日本天台宗の源 6 玄奘の足跡と華厳仏教 7 『大日経』と胎蔵マンダラー唐代の密教1 8 『金剛頂経』と金剛界マンダラー唐代の密教2 9 中国における禅 10 現代の仏教寺院
第5章 朝鮮半島と日本の仏教 1 朝鮮半島の仏教 2 韓国のほとけたち 3 日本の仏教 4 最澄と日本仏教の転換 5 空海の生涯と修行 6 日本仏教の儀礼 7 日本の浄土教 8 日本の禅仏教ー栄西と道元 9 近・現代の浄土教 10 第二次世界大戦と仏教思想
第6章 仏教のイコノロジー 1 仏塔の歴史 2 鬼瓦の源キールティムカ(カーラ) 3 鯱になった海獣マカラ 4 観音信仰 5 弥勒の来た道
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