中学に入り、親友のジェフがやたら女の子のことを言いはじめるが、 リックはまったく共感できない。恋愛にも興味がわかず、とまどっている。 そこで、学校の課外クラブ〈レインボーズ〉をのぞいてみることにした。
〈レインボーズ〉の教室に行ってみると、いろんなかっこうの子がいた。 自認する性別や、好きになる相手の性もいろいろ。 LGBTQIAP+などの呼び方や意味について学んだり、悩みを話したりできる集まりだ。 リックは、女の子や恋愛に興味がわかないのは自分だけじゃないとわかった。 アロマンティックやアセクシュアルという言葉も知った。
〈レインボーズ〉では、図書室にLGBTQ+関連の本をおいてもらうための資金集めイベントとして、 タレントショーをすることになった。 しかし、ジェフが、ショーのポスターをだいなしにしようとする。 リックは、ジェフの言動に違和感を感じはじめる。なぜ自分はジェフといっしょにいるんだろう。 自分の気持ちを祖父に打ち明けることで、リックは自分らしさとはなにか、友だちとはなにかを考えていく。
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