図書館の司書マリーナさんは、今年の子ども向けワークショップで、ペアになった二人がおたがいの伝記を書きあうことを提案しました。ペアになったベアトリーチェとアジザは、同じ小学校に通っていますが、ほとんどおたがいを知りませんでした。ベアトリーチェは8才で、3年生。ママとパパ、おばあちゃん、兄のジョルジョと暮らしています。ママと一緒にモロッコからイタリアにやってきたアジザは10才で、いまはまだ2年生。二人は、それぞれの生い立ちを語りあい、家族からもインタビューをしながら、おたがいの伝記を書きはじめました……。イタリア・アンデルセン賞最優秀作家賞の作家が描く異文化の交流と葛藤、共生の物語。小学校中学年から
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