
眼球創造計画、動物伝説、ユニコーン、ウオノメ、バカの壁……“無駄”なものこそ面白い! 養老流生命論の妙味を堪能せよ。 脳の機能と解剖学の歴史から科学の本質とその未来を考察、生物の眼の進化から官僚組織の功罪と人間を超えた倫理を導き、ユニコーンの角とヒトの毛だまりに“無益な”学問の悦びを見出す。「馬鹿(バカ)の壁」の初出論考や読書論、自伝的エッセイも盛り込んだ、不世出の解剖学者による、生命の面白さの核心に触れる思索の精髄! (解説:布施英利/中村桂子)
[目次] 1 神経 脳の法則性と「真実」 ヒトの精神活動の博物学 脳の中の過程 文字はどこにあるか 2 解剖 誰が解剖を始めたか 私の解剖学事始め 眼を創る 誤解の解剖学 3 時間 ゲーテ『ファウスト』の今日の意味 モンテーニュと横井庄一の「孤独」 4 博物 ユニコーンの角 動物伝説 知と性の毛だまり ウオノメの話 柳の枝は、水面を察知するのだろうか? 5 綺想 十で変人 図書館を書庫と割り切って 読書中毒 哲学と理解――馬鹿の壁 剽窃と現場 6 発生 発生における時間のずれと進化 咀嚼器の進化と感覚器
あとがき
解説 最後の解剖学者 布施英利 学術文庫版への解説 自然・生命・人間をより面白く 中村桂子
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