“ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーの『ハイ・リパブリック』シリーズから、また一つエキサイティングな冒険物語が誕生!”
シルヴェストリ(シル)・ヤロウは不運の連続に見舞われていた。母の残した貨物業をなんとか続けてきたが、増えつづける借金とナイヒルの襲撃ですべてを失う危険にさらされていた。助けを求めて銀河の首都コルサントに向かったシルはそこで、辺境の宙域の貸借権をめぐって争う、銀河で最も権勢を誇る二つの一族の勢力争いに巻き込まれてしまう。他人の争いごとに関わるのはごめんだが、莫大な報酬が約束されたとあっては、話は別だ。シルは協力に応じるのだった。
一方、ジェダイ・ナイトのヴァーネストラ(ヴァーン)・ロウは、コルサントに召喚されるが、誰によって、どうして呼ばれたのか見当もつかない。パダワンのイムリ・カンタロスを連れ、ジェダイの師弟、コーマック・ヴァイタスとリース・サイラスとともに首都に到着すると、すぐに辺境の宙域の調査に向かうように要請される。なぜ?“何もない”辺境の宙域のいったい何がそんなに重要なのか?
その問いは、ヴァーンを自分の新たな能力の発見へと導き、シルを受け入れがたい過去へと向き合わせることに。そして、導き出された答えは、ついに真実を影から引きずり出すのだった…。<上巻>
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